2012/02/29

バルセロナの闘牛場が姿を変えショッピングモールに

Hola!

先週から急に暖かくなり、もう春はすぐそこといった感じのバルセロナです。


今日はまずスペインの闘牛についてお話します。

闘牛と言えばスペインの国技。
闘牛士は昔から英雄のように扱われてきましたが、近年になり若者を中心に闘牛人気が急速な衰えを見せています。
2007年に国営放送が闘牛の生放送を中止してからの衰退ぶりは激しく、観客の数も減り開催回数もかつての3分の2まで減り、同年のスペインの国勢調査では国民の4分の3が「闘牛に関心がない」と回答するほど人気が低迷してきているそう。
闘牛士が牛を槍や剣で刺していき、死に至らしめるのを見せるということに対して動物愛護的な観点からの批判もかなり強まっています。


実際に私も6年前にバレンシアで見たことがあります。
当時の私は闘牛に関してはまったくの無知で、そこまで残酷な催し物とは知らなかったので軽い気持ちで見に行きましたが、見た後の今では批判する人の気持ちもわかります。

闘牛の話題は何度もスペイン語の授業のテーマになったり、スペイン人の友人との会話にも出てきます。
ただ私はこの国の人ではないので批判もしませんし、もちろん称賛もしません。
好きか嫌いか、それだけです。


1991年にはスペイン領 カナリア諸島 (アフリカ大陸の北西海岸に近い大西洋上にある7つの島からなるスペイン領の群島)闘牛の開催が禁止となりました。

2011年にはスペイン全土で国営放送以外のテレビ中継も終了

そしてバルセロナのあるカタルーニャ州は2010年にスペイン本土初となる闘牛禁止法が成立し、2012年から州内で闘牛を行なうことを禁止しました。
人気低迷や動物愛護の高まりのほかには、スペインからの独立を求め独自のアイデンティティーを強調するカタルーニャ気質が背景にあると言われてもいますが。


バルセロナには二つの闘牛場があり、ひとつは昨シーズンギリギリまで開催したので今は幕を閉じたばかり。
もう一方は1977年に幕を閉じ、長い間かけて改装工事をしていました。

そして2011年春に完成したのは




なんとこれ、ショッピングモールです。
その名もLas Arenas (ラス・アレナス)」
闘牛場の名前「Plaza de toros de las Arenas」から命名されました。


オリジナルの建物は1900年に建築され、1977年まで実際に闘牛場として使用されていました。
外壁のみを残し、新しいバルセロナのランドマークとして生まれ変わりました。


アップで見るととてもかわいいんです。コルドバにあるメスキータを思い出させます。


中に潜入。
わ、これはどう見ても近代的なショッピングモールだ。これが闘牛場だったなんて微塵も感じさせません。
6階建て、延床面積10万平米という巨大なモールに変身。
ショッピング、レストランのほかにもスーパー、映画館、博物館、ジムなども併設されています。


外からよく見ると、屋上に人がいるのが見えます。
私も上がってみました。


最高の眺めでした!

左:スペイン広場
右:モンジュイック

左:写真では見にくいですがサグラダファミリアも見えます
右:ミロ公園


こんな素敵な景色が見れるとは思っていなかったので感激でした。


新しいものがすべて良いということはありませんが、この価値観は闘牛を見てその後にどう思えるかで変わってくると思います。

闘牛にご興味のある方、すでにカタルーニャ州及びカナリア諸島では見ることはできませんが、今なら他の州で見ることができます。



正にスペイン闘牛文化の時代の変わり目にいることを感じる一日でした。