2016/04/16

潮について学んだこと

カナリア諸島に引っ越すまでは海にほとんど関心がなかったのですが、引っ越してから水泳とサーフィンを始めたことによりほぼ毎日海に出かけるようになり、潮や波の知識を手に入れなくてはならなくなりました。


学んだことをここにいろいろと挙げてみようと思います。


今回はまず、 潮について 


■一日2回、満潮と干潮がやってくる。


■満潮から次の満潮まで(あるいは干潮から次の干潮まで)の周期はおよそ12時間25分。
→つまり、干満の時刻は毎日約50分ずつ遅れてゆく。


■満潮 (あるいは干潮) だからといって毎回同じ潮位になるわけではなく、潮汐率は都度異なる。

潮汐率とは ******************

日本ではあまり使われていないようですが、世の中には潮汐率 (ちょうせきりつ) というものが存在し、その数値が海に出かける際に大変役に立ちます。

潮汐 (ちょうせき) とは月および太陽の引力によって起こる海面の周期的昇降 (これについては後日詳しく書きます)、すなわち”潮の干満”のこと。

潮汐率とは、”大気現象による影響を無視して、赤経、赤緯 (どちらも天体の位置を表す値) 、視差、天体と地球の位置関係により満潮と干潮の振幅を予測して表される数値”で、最高潮汐率は118

地球上どこでも潮汐率の値は同じだが、実際の振幅は観測地点やその地形により大きく異なる。
死海やカスピ海といった閉じた海ではほぼ振幅が見られず、遠洋では緩やかだが、海岸に向けてその程度はかなり増幅する。


これは2016年の潮汐率の表。

4月7日は午前も午後も 潮汐率が今年一番高い、つまり”今年一番干満の差が激しくなる”と言われる日でした。
その値は115。(最高潮汐率は118)。
ちなみに今年潮汐率が一番低いのは3月2日(午前)、9月9日(午後)と10日(午前)でその値は36

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 ランサローテ島にある海に面した天然プールの写真で干満の違いをご紹介。


①潮汐率が今年最も高いと予測された4月7日 (潮汐率115) の干潮時 (08:12)。
潮位は マイナス1.70メートル。プールには水はほとんどありません。



②約6時間後 (14:27) の満潮時
 潮位1.80メートル。岩の壁がほとんど見えません。




③ちなみにこれは潮汐率46という穏やかな振幅が予測された際の満潮時
 潮位は60センチ。これ以上は上がりません。



同じ場所とは思えない違いを見せてくれます。
もちろん潮汐率で表される数値に大気現象や気圧、気温などが絡み潮にも影響が出るわけですが。


潮汐率 115 の2016年4月7日 (地球上どこでも同じ値) の ランサローテ東海岸の干満差は3.50メートルなのに対し、日本の太平洋側の海岸の干満差は約2.20メートル日本海岸の干満差は僅か30センチ

年間を通じて最大の変化がたったの30センチの日本海岸に泳ぎに行っていた私は、どおりでこれまで潮の満ち引きに関心が持てなかったわけだ。


ちなみに干満の差が大きいことで有名な九州北西部の有明海の同日の差は5.50メートルでした。


世界一の潮の干満差が見られるのは カナダのファンディ湾 (Bay of Fundy) で、その差は17メートルもあるそう。これはビル5階分にもなる高さです。



かの有名な モンサンミシェル のある サン・マロ湾 の最大干満差は 15.50メートルと言われています。


潮って実に興味深い。



次回はなぜ潮の満ち引きが起こるかを説明しようと思います。